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有機肥料懇話会(2月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第616回)

平成21年2月28日


銘柄
成分
荷姿
受渡場
単位
限月
価格(円)
前12月31日
当月2月28日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
79,500
79,500
不変
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
50,000
50,000
不変
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
31,800
31,800
不変
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
31,800
31,800
不変
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
不変
脱膠骨粉
p28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
不変
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
不変
蒸製皮革粉
N12
25kgPP紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
不変
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
不変
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
 
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
85,000
85,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種油
 菜種油の在庫が激減しており、非常に厳しい受渡し状況となっている。農水省より1月の油量生産実績が発表されたが、1月末の菜種粕在庫残は、前月末残より11,788トン少ない28,608トンと大幅に減少した。昨年1月末在庫の三分の一以下の数量となっている。飼料向けの配合率が引き続き高い(昨年12月4.2%)事、一方供給の方で油の出荷が非常に悪い為、搾油量が大きく落ち込んでいることが大きな要因となっている。1月搾油量は前年対比で88.7%と大幅減となっているが、逆に油の在庫は前月末残より約4,000トン増え43,411トンと過去にない数量となっている。今後すぐに油の需要量が増えるとは考え難く、引続き搾油量は抑えられると思われ、菜種粕の受渡しも、中国品の入船はあるものの厳しい受渡しが続くものと予想される。

(2)大豆粕
 大豆の搾油量は昨年夏以降大幅減が続いているが、1月搾油量も前年比90.3%と大幅減となった。大豆粕の在庫も59,024トンと少なくなっており、輸入玉の入船次第では受渡しが心配される場所も出てきている。4・5月の商売の商売は、輸入価格が高い事、円安、フレートの上昇、そして菜種同様に搾油減となる事等、搾油メーカーは強気の唱えとなっており、進捗状況もようやく5割程度になっている模様。現在の成約レベルは@45,000〜@46,000となっている。単月価格は2月に続き3月も据え置きとなった。

(3)脱脂米糠
 脱脂糠は年明け以降若干荷余り感が出ている。1・3月価格は@4,000下げたものの、主原トウモロコシ、その他糟糠類がそれ以上の下げとなった事もあり、割高原料となってしまった。4・6月価格は糟糠類全般に若干の下げが予想され、荷余り感のある脱脂糠は特に価格対応を迫れれる事が予想される。

魚糟・魚粉末類

1.現状
 大豆粕が安値で推移している展開で、魚分が価格を上げる事は難しい。大手サプライヤー間では、ニュークロップで生産される魚粉70万トンのうち、すでに約半分(35万MT)は成約済み。スポットで現物在庫について多少の買いが入るが、中国の大きな買いの動きが止まっているため、価格上昇は起きていない。しかし高値で留まっている背景には、サプライヤーの先物契約が大方済んでいるのでスポットの商売には高い価格を提示している。

グレード
FOB価格レンジ
フレームドライ
65%
$910-940
67%H1000
$940-940
スチームドライ
65%
$910-940
67%H1000
$940-940

 さらに、コンテナフレートについて、景気悪化に伴い中国から北米・南米へのコンテナ不足している。貨物数量はピーク時に比べて半分以上減った。一方で、南米から中国への貨物は減っていない背景から他の港からの空パン回送の必要性から南米ふれーと上昇の様相。


2.今後の動向
 ペルー産魚粉の値段が急激に上がる気配はない。各商品が調整局面での下落傾向の中、魚粉のみ独歩高という事は考え難い。また、世界各地で魚粉の生産も増えてきている。米国のメイヘイデンの価格の折り合いがつかず、同国内でも流通量が減っている上に、輸入数量も減少傾向。メキシコ産魚粉も米国へ輸出されず、アジアマーケットに流入している。供給源の多様化された状況で、ペルー産魚粉の価格上昇圧力は低いと見る。

 最後に、4月から開始される個別枠形式の漁について、初旬から実施される予定だったが、当局の指導が各サプライヤーに徹底されていないため、4月中旬に変更される見込み。漁獲枠は上期300万MT、下期250万MT。

蒸製骨粉類

 動物質有機原料(フェザーミール、チキンミール等々)は生産量は変わっていないが、化成メーカー・配合メーカー共、1月からの製品出荷が極端に少なく原料在庫が減らず、需給のバランスが肥料用に付いては、今後は若干逆転するかもしれない。蒸製皮革粉の価格に付いては、韓国産は変わらず、台湾産は1月から$40前後の値上げを打ち出していたが、$20〜で決着。(揚港格差有り)又、相変わらず韓国・台湾共、原料事情は厳しい。

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
0
849
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414
2001年(平成13年)
7,383
7,591
7,804
7,629
5,822
7,585
5,456
6,966
7,161
2,056
132
296
65,881

(注)上表の2001年1月〜2008年10月までの実績数量は、特殊肥料の骨灰である。

蒸製皮革粉

 上記の通りです。
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