業界展望

統計情報

  • 業界展望トップへ
  • 前へ
  • 次へ


有機肥料懇話会(2月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第622回)

平成22年2月28日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
前12月31日
当月2月28日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
85,500
85,500
不変
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
58,000
58,000
不変
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
85,000
85,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種粕
 農水省より1月の油糧生産実績が発表されたが、1月末の菜種粕在庫残は、当月の搾油量が多かった(前年比115.9%)事もあり、前月末残より約3,600トン増、また昨年同時期と比べ約10,000トン多い38,260トンとなった。ただ昨年は2月以降中国からのキャノーラ菜種粕が大量に輸入されたが、今年は黒脚病の問題で中国から売り物が少なく、数量は期待出来そうにない。
 また飼料向けの出荷は主原であるとうもろこしの蛋白が低い事もあり、相変わらず4%を超える高い使用率となっており、しばらくはタイトな状況が続くものと思われる。4-6月の商売は殆ど進んでいないが、大豆粕が下げている事もあり、若干の下げが予想される。

(2)大豆粕
 1月の大豆搾油量は22万2,900トン(117%)と菜種同様大幅増となった。月末の大豆粕在庫も前月よりも約14,500トン増え60,604トンとなった。ただ2月以降輸入玉の手当が薄くなっており搾油状況にもよるが、徐々に在庫は少なくなると思われる。
 4-6月の大豆粕商売は現在半分程度進捗していると思われるが、南米の豊作予想でシカゴ相場は下げており、現状1-3月平均価格より@2,000〜@3,000下げでの商売となっている。単月価格も1月、2月は据え置きとなっていたが、3月価格は@3,000の下げとなった。

(3)脱脂米糠
 1月の脱脂糠在庫は、3,181トンと前月末に比べ微増となったが引き続きタイトな状況が続いている。
 年明け手当てに苦労した飼料メーカーが使用をおさえた感もあり、一時の厳しさは脱したものと思われるが価格が安い事で肥料向けの需要も増えているようでありしばらくはタイトな状況が予想される。

魚粕・魚粉末類

Fish meal 2月レポート

 2月、フィッシュミールの価格は高値が続いている。ペルー産魚粉67%H1,000は4-5月以降積みのC&F価格でUSD1,780を超えている。中国やドイツからの買いは一段落し、魚粉サプライヤーは既契約の消化に追われている。南米からのオファーはチリの地震の影響もあり、オファーが出ていない。
ハイプロのアジア魚粉価格はUSD1,550/MT C&Fを超えてきているがオファーはない。インド産ロープロ価格に関してはUSD1,350/MT C&Fぺースの高値をつけている。12月時点からUSD150/MTほど上げっており世界的に供給が非常にタイト、価格が下落する要因は今の所見当たらないのが現状である。

 次期ペルーの漁のシーズンが4月から始まるが、早くも中国に対して150,000MT(全体の漁獲高3,000,000MT枠)のフィッシュミールの売却が決まっている。
 南米の漁獲に関して、期近の船積は不漁の影響で遅れている。それにより各サプライヤーの既契約分(ハイプロ)の船積に影響が出ている。高蛋白魚体の漁の先行き見通しは不透明。チリの地震の2点からさらに日本に回ってくる輸入魚粉の数量は少なくなる見込み。


蒸製骨粉類

 韓国産の蒸製皮革粉は本年1月に$10値上げを実施したにも関らず4月以降も値上げの意向である。
 理由は(1)原皮の不足(2)諸チャージのアップである。台湾も韓国と同様に原皮不足の状況であるが、今の所(3月8日現在)値上げの要請はきていないが、何らかの動きはありそうだ。
 国内の有機原料(フェザーミール・ポークチキンミール)は現状動きはなし。

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2010年(平成22年)
57
57
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
0
169
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

(注)上表の2002年1月〜2010年1月までの実績数量は、特殊肥料の骨灰である。

蒸製皮革粉
 上記の通りです。
上へ
  • 業界展望トップへ
  • 前へ
  • 次へ