業界展望

統計情報

  • 業界展望トップへ
  • 前へ
  • 次へ


有機肥料懇話会(6月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第624回)

平成22年6月30日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
前4月30日
当月6月30日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
83,500
83,500
不変
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
55,000
55,000
不変
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
85,000
85,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種粕
 7〜8月肥料向け菜種粕商談は、国産大豆粕の平均価格が4-6月と同値程度で決まった事から、ほぼ据え置きでの値決めとなった。
 菜種粕の出荷は肥料向けについては原料向け、単肥向共に荷動きが悪い状況となっているが、飼料向けについては引き続き4.0以上の高い使用率となっている。国内の搾油量は昨年に比べ大幅増となっており、粕の発生も昨年の1〜5月に比べ約33,600トン増えている。しかし4月迄の輸入量は昨年同時期より約23,00少ない21,856トンと大幅減となっている。5月の在庫は前月に比べ4,100トン増えたものの41,200トンとなっており、輸入玉が入りにくい環境にある事、また旺盛な飼料需要を考えれば今後も大きく在庫が増える事は考えにくい。

(2)大豆粕
 7〜9月の大豆粕の平均価格は4〜6月と同値程度か、若干の上げでの値決めとなった。シカゴ大豆粕相場は南米の豊作もあり、下げの展開が予想されていたが、中国の買い等もあり下げる局面はあったものの終盤は上伸し、予想された安値での商売とはならなかった。大豆の搾油量も菜種同様昨年に比べれば増えているものの飼料向けの配合率も増えており、5月末の在庫も47,841トンとそれ程多くはなっていない。
 7月の単月価格は6月比@1,000ダウンとなっている。

(3)脱脂米糠
 7〜9月の関東の脱脂糠価格は4〜6月より@400ダウンとなった。ふすま、グルテンフィードが下げとなる中、同調する値決めとなった。若干生糠の入りは良くなり、受渡しは順調のようだ。5月末の在庫残も、4,400トンと前月より大幅に増えている。

魚粕・魚粉末類

Fish meal 7月レポート

Fish meal (Peru) 67% H1,000
      67%H1,000 : USD 1,550/MT FOB
Fish meal (Peru) 65%
      65%     :USD 1,520/MT FOB
Fish meal    58%
      58%     :USD 1,180/MT FOB

 7月、フッシュミール価格は3月の高値期に比べUSD300/MT前後下がった。その理由は中国からの買いが止まっており、ヨーロッパからの買いも同様に止まっているからである。現在の南米からのオファーは8-9月積みでペルー産67%H1,000でUSD 1,550/MT 前後で推移している。
 11月以降のオファーはまだ出ていない。2週間ほど価格は変わらず、これからも大きな下げはないと思われる。9月頃から再び中国の買いが始まるとマーケットは見ており、一方、ヨーロッパも積極的な買いは行っていないもののマーケットには眼を向けている状況になっている。

 ペルーの漁は7月末迄に終わりそうである。今回、250万トンの漁獲枠で残りの枠は56万トンになっている。次回のペルーの漁解禁時期は不確定だが10月から11月になるようである。

 アジア、何米のロープロ魚粉はペルー産魚粉の価格につられて徐々に下がっており蛋白58%でUSD1,180/MT FOBになっている。

 国内魚粉はオファーを取ることは可能であるが、輸入品と比べて価格が下がりきっていないので競争力はあまりない。

蒸製骨粉類

 国内の動物質有機原料(フェザーミール・ポークチキンミール等々)に付いては、価格・生産量は現状変化はないものの。少々余り気味。韓国産・台湾産の蒸製皮革粉に付いては相変わらず原皮が不足の状態。7月より$20〜30/トンの値上げ要請が有るが、決着には至っていないが、両国共強気な姿勢は崩さない。今月(7月)末まで両国の出方に注視する。

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2010年(平成22年)
57
25
82
20
102
286
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
45
214
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

(注)上表の2002年1月〜2010年5月までの実績数量は、特殊肥料の骨灰である。

蒸製皮革粉
 上記の通りです。
上へ
  • 業界展望トップへ
  • 前へ
  • 次へ