業界展望

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有機肥料懇話会(12月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第627回)

平成22年12月31日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
 前10月31日 
当月12月31日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
80,500
84,000
+3,500
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
53,500
56,000
+2,500
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
85,000
85,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種粕
 1-3月肥料菜種粕の商売は、大豆粕商売が月末まで持ち越す中、同様に月末ぎりぎりでの商売となった。価格は大豆粕価格の商騰もあり概ね10-12月比@2,5OOアップでの値決めとなった。11月未の在庫残は前月末より約3,500トン増、前年同期比では約11,700トン増の63,355トンとなっており、この時期にしては若干余裕のある数量となっている。ただ飼料向けの出荷は高い使用率(10月4.2%)となっており、1-3月に於いても引き続き高い使用が見込まれており、また輸入品ついても価格が国産品より高くなる為、纏まったロットでの入船は少なく、徐々に在庫は減っていくものと思われる。

(2)大豆粕
 1-3月国産大豆粕の商売は、序盤シカゴ相場の乱高下でスタートを切りにくい状祝であったが、その後は大きく上昇し殆ど商売が進まない中価格の安い輸入玉の商売だけが先行する展開となった.搾油メーカーも採算が悪く簡単にディスカウント出来る環境にはなく、最終12月下旬ぎりぎりでの手じまいとなり、平均価格も10-12月比@3,500程度のアップとなった。11月末の在庫残は前月より約2,100トン増の66,333トンと引き続き少ない数字となっている。大豆粕の使用割合はこのところ輸入玉が半分占めており、今後入船遅れがあれば玉切れの可能性も出てくる。

(3)脱脂米糠
 脱脂糠の1-3月価格はふすま、フィードが値上げとなる中、全国一律で据え置きとなった。脱脂糠の飼料向け配合率は咋年互以降若干下がっているが、逆に生糠の発生は例年より多く米油メーカーも搾油採算が良い為積極的に絞っており、現状脱脂糠の在庫はかなり多くなっている。

魚粕・魚粉末類

Fish meal 12月レポート

12月末の魚粉価格
Fish meal(Peru)67% H1,000
:$1,560/MT FOB
Fish meal(Peru)65%
:$1,400/MT FOB
Fish meal(India)65%
:$1,330/MT FOB
Fish meal(India)58%
:$1,190/MT FOB

マーケット情報
 12月末魚粉価格は前月末に比べ約US$100/MT上昇した。その主要な要因は、ペルーでの禁漁延長である。今シーズンの漁獲枠207万トンに対し、現在約40万トン程しか原料のアンチョピが確保出来ていない中、12月16日に発令された禁漁令が1月9日まで延長されたことがマーケットを急騰させている。12月後半の禁漁期より、既に大手6社の魚粉メーカーは新規のオファーを出してこなかったが、既に中国、ヨーロッパ向けに成約している約20万トンの既契約を履行するための原料確保も難しい状況となっている。既に水揚げされた約40万トンから発生する魚粉は約9万トンで、既契約のみを履行するとしても残り約50万トンの水揚げが必要で、1月31日の漁期終了までの22日間でこの数字が確保出来るかは難しいところである。12月時点でのペルー水産庁IMARPEの調査によると、1回の漁に混じる若年魚の割合が10%を越えており、資源保護の観点から禁漁期間を延長したとのこと。今後、1月6日〜1月9日までもう1度IMARPEの調査が行われるので、この調査が今後の魚粉マーケットに大きな影響を及ぼしてくると言える。また、中国は、依然約20万トン弱の港頭在庫を抱えており、既契約の約16万トンを合わせると、6月末頃までの在庫となっている。しかし、前述したとおり、既契約の履行をするための原料確保が難しくなっているため、中国、ベトナムなどは東南アジアの魚粉を買い漁り始めたとの情報も入っている。世界No.1の魚粉生産国であるペルーがこのような事態に陥っているため、その他チリ、エクアドル、束南アジア産魚粉等もその煽りを受け始めている。

中国の魚粉玉もち試算
 {(港頭在庫(20万トン)+新規契約分(16万トン)}÷月間引取数量(12月5万トン、1,2月4万トン、3月5万トン、4月,5月,6月6万トン)=6月末までの玉もち
 現在、既契約分と合わせると6月末までの玉持ちになるが、仮に約9万トンの魚粉発生で今シーズンが終わってしまうと、中国の玉持ちは更に短くなることになる。中国の畜産・養殖業で使用されている大豆粕等の植物性蛋白原料の価格も上昇していることから、爆食中国の原料買い漁りがマーケットを上昇させそうである。

蒸製骨粉類

 国内の動物質有機原料(フェザーミール・ポークチキンミール等々)に付いては、原油が再び$80UPとなってきているが、価格は1月〜は据え置き。
 韓国産・台湾産の蒸製皮革粉に付いては、相変わらず原皮が不足の状態。韓国では3社のうち1社が、今迄価格据え置きできていたが、原油の値上げに依るコストアップの為$10〜20/トンの値上げした模様。

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2010年(平成22年)
57
25
82
20
102
0
86
0
0
0
18
390
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
45
214
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

(注)上表の2002年1月〜2010年11月末までの実績数量は、特殊肥料の骨灰である。

蒸製皮革粉
 上記の通りです。
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