業界展望

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有機肥料懇話会(4月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第635回)

平成24年4月30日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
 前2月29日 
当月4月30日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
75,000
81,000
+6,000
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
50,000
54,000
+4,000
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
27,800
27,800
不変
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
26,800
26,800
不変
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
88,000
88,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種粕
 農水省より3月の油糧生産実績が発表された。菜種処理量は震災の影響があった昨年3月の処理量181,186トンと比較すると、今年3月は200,076トンと大幅に増加している。菜種粕の生産も昨年99,543トンに対し109,715トンと10,172トン増加している。3月末在庫は32,141トンで前月2月の期末在庫59,750トンと比較し27,609トンも減少し、在庫過剰感から一転して在庫薄の状況となった。
 減少した原因はクラッシャーの定期修理や肥料の需要期もあるが、飼料の配合率が4.5%と高い水準となっていることが大きい。今後も飼料の配合率は高い水準で続くものと思われる
。  価格面に関しては、まだ殆ど商売は進んでいないが7-9月は大幅の値上げとなると思われる。

(2)大豆粕
 大豆処理量は大幅に減少しており、震災の影響が有った昨年3月の処理量184,772トンと比較しても163,079トンの処理量となった。 在庫量も1月末在庫の62,229トンから39,770トンと大幅に減少した。国産大豆粕の減少分を輸入品で補っているが、シカゴ相場の高騰と、主な輸入先であったインド産大豆粕がイラン等の買い付けにより高騰しており他産地品も含め輸入品の割安感はなくなってきている状況である。

(3)脱脂米糠
 脱脂糠の在庫は3月末在庫5,608トンと、低い水準で移行している。昨年のピーク時(6月末約22,000トン)の実に1/4程度にまで落ち込んでいる。現在は肥料用の不需要期なのでタイト感はあまりないが、秋肥開始時にはタイト感が出てくると思われる。

魚粕・魚粉末類

Fish meal レポート

4月末の魚粉価格
Fish meal(Peru)67% H1,000
:$1,500/MT FOB
Fish meal(Peru)65%
:$1,380/MT FOB
Fish meal(India)65%
:$1,300/MT FOB
Fish meal(India)58%
:$1,160/MT FOB

ペルー状況
 4月6日に本年度のベルーAシーズンの漁獲枠が270万トンに決定した。これは当初サプライヤー筋が唱えていた300万トンと比べると少ない数字となったが、漁獲枠発表前にぺルー水産庁がアンチョビ資源の減少により漁獲枠を250万トンにするとしていたものよりは多くなった。またペルーのシーズンスタートが5月2日であるとアナウンスされた。今回のシーズンでは水産資源の調査段階でかなりの若年魚の群れが観測されており、シーズンがスタートしたとしても樵獲畳がすぐに増えていく方向ではなさそうである。

マーケット情報
 魚粉相場はペルー水産庁の予想より少なめの漁獲枠発表を受け高騰しております。
 また、同じ蛋白原料であり魚粉相場と大きな相関性があるシカゴ大豆粕相場の高騰も魚粉相場の底堅さを支えている。今後はシカゴ大豆相場が堅調に推移していく予想、ベルーの漁獲がスタートした後に順調に漁が行われるか等が相場を左右しそうである。一方で、これまでずっと不漁が続いていたベルー南部の漁が好転し、40万トンの漁獲枠の内、約半分ほどを消化するに至っている。南部の漁の好転はすべての魚粉サプライヤーに好影響を与えるわけではないが、南部に多くの生産設備を有する魚粉サプライヤーからは一部売り物も出てきている状況である。魚粉価格は3月末のそれと比較してかなり高騰したイメージがあるが、ベルーの魚粉サプライヤー一が唱える値段が強材料に押され上昇していくのに対し、中国等の大手需要家からはこの値段に対しついていけないとして成約が遅れている部分もかなり見受けられる。また、日本のメーカーが一部南部の大口飼料顧客向けに販売した水産飼料原料手当てのために、ペルー産のSuper prime規格の魚粉を買い漁っている事も魚粉相場を引き上げる一因となってしまっている。

中国の魚粉玉もち試算
{(港頭在庫(18万トン) + 2011年度Bシーズン契約分(約10万トン) + 2012年度A  シーズン契約分(約20万トン)}÷ 月間引取数量(各月9万トン)=9月初旬までの玉持ち

蒸製骨粉類

 国内の動物質有機原料(フェザーミール・ポークチキンミール等々)に関しての原料事情に付いて、原価の高騰により4月〜価格改定の要請が有るのではないかとの懸念があったが、据え置き。(全農フェザーミール+¥1,000/トン)国内の動物質有機原料と同様に4月〜値上げを要請してくるであると思われていたが、据え置き。台湾産も同様。(全農・蒸製皮粉:+¥500/トン)国産の肉骨粉の肥料用への解禁に付いての動きはあるが、具体的な日程等は未定。

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2012年(平成24年)
17
0
0
0
17
2011年(平成23年)
61
1
0
40
0
0
0
0
0
0
0
41
143
2010年(平成22年)
57
25
82
20
102
0
86
0
0
0
18
0
390
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
45
214
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

(注)上表の2002年1月〜2012年4月までの実績数量は、特殊肥料の骨灰である。

蒸製皮革粉
 上記の通りです。
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