植物粕類

(1)菜種粕
　カナダからの原料入船の遅れで一部の搾油メーカーで搾油計画の変更を余議なくされる事・原料のシードも高くなっている事・飼料の配合率が約5%をキープしている事・油の販売が思わしく無い事などが原因で粕のタイト感が強くなり、製油メーカーも強気なレシオの唱えとなっている。月末在庫は41,007tであったが2月末は一層減少してくると思われ、現状、全国的に菜種粕不足が発生しており、急な注文には応えられない状況である。価格面は強含みで飼料商売は玉確保もあり、早々にやや上げで始まっている。

(2)大豆粕
　USの期末在庫が少ない事・中国の旺盛な需要・ここにきての南米の乾燥懸念などが原因で、シカゴ相場が強くなっている。4-6の商売は輸入中心に3割程順調な進捗となっていたが、現在は休止状態になっている。国内搾油メーカーは、油の荷動きが悪い事もあり積極的に販売していない。

(3)脱脂米糠
　依然としてタイトである。通常の飼料向け需要が旺盛な上に3月迄はキノコ向けに生糠が引っ張られ、米油メーカーは脱脂糠の出荷に苦慮している。飼料向けのバラ出荷などは1台あたりの積載量を10t以下にしてしのいでいる状況。価格的には1-3月で1,000〜1,500円値上げしたが、4-6も依然タイトは続くことから値を戻すことは無い状況。大豆・菜種粕の価格にもよるが、更なる値上の可能性もある。

魚粕・魚粉末類

Fish meal　レポート

第08週の魚粉価格

Fish meal（Peru）67％ H1,000

：USD 1,520-1,540 FOB

Fish meal（Peru）65％

：USD 1,440-1,450 FOB

Fish meal（Chile）68％ H500

：USD 2,200-2,300 FOB

　ペルー北部・中央部における片口いわし漁は、当初の予定通り1月31日(金)に終漁した。
　最終水揚げ量は約223.0万トンであり、230.4万トンの漁獲枠に対して97%漁獲となった。
　日本北部太平洋海区は三陸でサバ約2,060トン、銚子でサバ約4,530トン、イワシ類約2,380トンの水楊げがあったが引き続き食用向けの水揚げである事から、ラウンド品を用いた魚粉・魚油生産はほとんど行われていない。また、肥料用のインドネシア魚粉も現地の油の高騰で沖での漁が出来ない事・中国他の引き合い(飼料用)も強い事・日本の動物検査が異常に厳しい事が重なり非常にタイトとなっている。特に形のある魚粕は超タイトとなっている。
　価格面は飼料用畜産調整魚粉60%で1-3対比5,000〜10,000円/トンUPの唱えとなっている。

蒸製骨粉類

　国内の動物質有機原料（フェザーミール・ポークチキンミール等）については、価格に変動はない。
　国内肉骨粉の肥料使用については、現在摂取防止剤について農林水産省で協議中で、詳細はまだ決まっていない。

輸入数量(主要国)は中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーからの集計数量です。