植物粕類

(1)菜種油粕
　飼料用4-6月価格は1-3月対比平均3,000円/トンUPとなり、肥料用も同じく3,000円/トンUPで終了した。価格は近年最高水準に達した。国内の油の販売が良くないことから菜種の搾油量が減少方向にある中、カナダからの菜種原料の搬入が大幅に遅れた事から粕の受渡しは、かつて無い程にタイトになっており、3月末在庫は36,065tと在庫薄状態である。飼料向け配合率は依然として5.0%と高いレベルにあり、レシオ74.5%と現物手当に支障をきたす懸念が強く出ている状況にある。7-9月も現物の受渡しが回復しきっていない可能性が高く、期待するような下げになるのか不透明である。

(2)大豆粕
　飼料用4-6月価格は1-3月対比で平均3,500円/トンのUPとなった。大豆粕は菜種粕と違い供給面には懸念はないが、国内の餌の使用比率が圧倒的に輸入が多いため価格も輸入に左右される。また輸入国もインド中心に多数あり、供給にも問題はない。7-9月見通しも4-6月並みの価格でスタートしている模様。

(3)脱脂米糠
　4月からの消費税増税前に精米が盛んに行われた為、3月は生糠の発生が多くなり、脱脂糠の需給は改善された。脱脂糠の月末在庫は、昨年の3月末在庫4,389tに対し今年3月末は6,540tとなった。4月中はこの在庫で円滑な受渡は行われているものの、4月以降の精米の漁は仮儒の反動で落ち込んでいる為、5月以降は再び需給が厳しくなると予想する。

魚粕・魚粉末類

Fish meal　レポート

第08週の魚粉価格

Fish meal（Peru）67％ H1,000

：USD 1,600-1,620 FOB

Fish meal（Peru）65％

：USD 1,520-1,530 FOB

Fish meal（Chile）68％ H500

：USD 2,700-2,800 FOB

　ペルー政府より、ペルー北部・中央部における次期漁の詳細が下記の通り発表された。
　〈北部・中央部海域〉
　解禁日4月23日〜7月31日　　漁獲量253万トン
　マーケットとしては、次期の漁獲量が発表されましたが、小型魚割合が多いことから、メーカー各社は今後の漁模様を見定める必要があると考えており、新規のオファーはほとんど出されておらず、漁獲量発表前後で相場の変動は見られない。
　国内の調整魚粉は4-6月5,000円〜7,000円/トン値上で決着した。引き続き、メーカーは原料の手当てに困っており、7-9月も値上がりになる公算である。肥料用インドネシア玉も原料不足とともに現地輸送価格の上昇により相対相場であるが、値上がりしている。

蒸製骨粉類

　国内の動物質有機原料(フェザーミール・ポークチキンミール等)については、価格に変動はない。6月から若干の値上げになる模様。
　輸入皮粉は5月以降価格高騰になる模様。詳細は調査中。
　国内肉骨粉の肥料使用については、現在摂取防止剤について農林水産省からパブリックコメントで意見募集中。その後の予定はまだ決まっていない。

輸入数量(主要国)は中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーからの集計数量です。