植物粕類

(1)菜種油粕
平成27年12月末在庫量は44千トンと昨年同月末在庫量110千トンの4割となり、依然として低水準の在庫量となっている。
昨秋に、飼料向けとして輸入物が入船した為、受渡に大きな混乱はなかったが、今後も2月以降に大手製油メーカーの定期修理が予定されている事から、当分在庫品薄の状況が続くであろう。
1-3月渡しの商談は、大豆粕価格の下落、菜種粕在庫品薄等の環境から10-12月渡し対比\1,000ダウン/トン程度の価格で決定している。

(2)大豆粕
大豆粕の単月価格は10月→11月\2,500ダウン、11月→12月据置、12月→1月\2,000ダウンと中国産を中心とした飼料向け大豆粕価格の影響から値下げとなった。

(3)脱脂糠
飼料向け1-3月渡し価格は、10-12月渡し対比据置にて決定した。
新米の売上げ不振、長期に渡った過剰在庫も一掃され、需給も一転してタイトな状況となっている。

魚粕・魚粉類

飼料向け1-3月渡し価格は、10-12月渡し対比据置にて決定した。
肥料向けは、概ね相対相場となっており閑散とした状況が続いている。

【ペルー】
12/21時点で北部、中央部での片ロイワシ漁は111万トンの漁獲枠に対し約79万トンと約71%となっている。
一方、南部においては、新規漁は行われていない。
そのため需給タイトが予想され、強含みの価格が予想される。

【チリ】
北チリでは、漁に出ている船が少数であるため第51週は約1千トンの水揚げとなっている。
一方、南チリでは、イワシ漁が終盤であり水揚げ量の減少から、第51週はサーモン残さ主体での製造が行われている。
チリ全体において、水揚げ量が減少しており新規価格は出ていません。

【産地相場価格】
　

蒸製骨粉類

輸入皮粉は韓国・台湾ともに深刻な原料不足から、少しだけ良くなったが、それでも品薄状態。
供給数量増は見込めず、価格も下がらない状況。
国内フェザーミールや蒸製骨粉などの動物質原料も、タイトな状態が続いている。

輸入数量(主要国)は中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーからの集計数量です。