植物粕類

(1)菜種油粕
平成30年3月末在庫量は29千トンとさらに減少したが、4月末在庫量は31千トンと若干戻したが、タイトな状況は変わりない。飼料の配合率は4.7％程度の設定が変わらず。7-9月は引き続き大豆の方が採算が良く菜種粕の発生増には繋がらないと見られる。飼料・肥料とも7-9月は非需要期である為、数量は限定的である。7-9月渡しの商談は大豆粕価格アップの影響から4-6月渡し対比約￥2,000UPにて決定した。

(2)大豆粕
大豆粕の単月価格は、1-3月￥1,000UP、4-6月￥5,500UPと上昇傾向が続いています。4-5月にかけて北米の天候相場、中国の報復関税、ファンドの大量ロングポジション等によって相場は不安定な動きとなったが、6月に入り北米の順調な天候、ファンドの手仕舞いなどもあり、大きな下げとなった。7-9月価格は4-6月対比約￥3,000程度の上げとなっている。

(3)脱脂糠
飼料向け7-9月渡し価格は4-6月価格対比脱脂ぬか￥1,500UP・搾油用米糠￥1,000UPにて決定した。全農単味7月渡しは、脱脂ぬか￥2,000UP・生米糠据置と発表され、通常と違った相場となった。秋頃からきのこ向け需要・全国的にタイトな在庫量を考えますと先は強いと見られる。

魚 粉

4-6月大き値上がり後、現地価格は落ち着きを取り戻している。南米の漁獲枠約332万トンの消化も順調に行われ、312万7,000トン（94.3％）を6月21日迄に消化した。7-9月値下げ圧力もあり、畜産用￥3,000DOWN、水産用相対となっている。

【ペルー】
ペルー北部・中央部の漁における6月21日時点における総漁獲量は、約312万7,000トンであり、約332万トンの漁獲枠に対して、約94％の進捗となっている。他方、ペルー南部の片口イワシ漁に関して、6月21日時点における総漁獲量は、約14万トンであり、53万5,000トンの漁獲枠に対して、約26％の進捗となっている。尚、ペルー政府は、6月22日に、ペルー南部の新漁期の発表が行われ、7月1日から12月31日迄に53万5,000トンの漁獲枠が発表された。

【チリ】
北チリの水揚げに関して、第23週はMejillonesを中心に、片口イワシの中心に約17,000トンの水揚げとなった模様です。南チリのイワシ類漁は、引き続き低調に推移しており、魚粕・魚油生産のメインはサーモン加工残渣となっている模様です。水揚げが低調なことから、引き続き輸出向けの新規オファーはほとんど出ていません。

【産地相場価格】
　

輸入数量(主要国)は中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーからの集計数量です。