※表中の脱脂大豆は、7-9月単味価格を反映させて頂いておりますので、4-6月改定内容とは異なります。

植物粕類

(1)菜種油粕
　2021年8月末の搾油メーカー在庫量は61千トンとやや余剰感のある在庫数量となっている。搾油量の回復に伴い飼料配合率は上昇しており、7月は4.84％となっている。10-12月の搾油量は前年並みと予想され、菜種粕発生量も多くなると予想されますが配合率上昇もあり、極端な在庫過多とはならない見通し。
10-12月菜種粕の価格は大豆粕商談が約2,500円の下げとなっていることから1,700円の下げとなった。

(2)大豆粕
　10-12月大豆粕商談は天候相場による大幅な下げからスタートし、6月末のUSDAの発表が作付面積及び四半期在庫を下回ったことを受けて一時急騰した。その後天候相場による大幅な下げを受け商売は断続的に進捗していった。最終的な仕上がりは7-9月対比約2,500円の下げとなった。

(3)脱脂糠
　2021年8月末の脱脂糠在庫数量は3.7千トンと適正在庫を下回った数量となっている。コロナ禍で米の消費が落ち、生糠の発生が低調な中、堅調な飼料需要により需給タイトな状況が続いている。10-12月改定は需給状況を鑑みて脱脂糠・生糠共に上げの改定となった。
(脱脂糠：関東・東北 1,500円　中京・関西・九州 1,400円　生糠：関東東北中京関西九州 1,000円)

魚 粉

　ペルーの2021年上期アンチョビ漁は漁獲枠250.9万トンに対して消化率98.0％の245.9万トンで8月13日に終了した。後期漁に向けたIMARPEの資源調査漁は無事終わり、9月23日から海洋環境調査が開始されている。後期漁に向けたショートセールスが合計3.5万トンまで積みあがっており、価格は高値堅調となっている。
物流面では海上運賃の値上がり、抜港、ロールオーバー等混乱が起きており輸入品の手当てには十分な注意が必要となっている。
10-12月の魚粉価格は畜産・水産用共に据え置きで決定した。

【産地相場価格】
　

輸入数量(主要国)は中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーからの集計数量です。