「農家のお医者さん/RQフレックス/コンパクトEC・pHメーター」の特長と使い方
「コンパクトEC・pH・硝酸イオンメーター」では、試薬や試験紙を使わないのでランニングコストが格安となる。分析頻度が高い場合には、これを利用するのが合理的である。
本格的な分析では数十万円ものECメーター、pHメーター、硝酸イオンメーターを使う。最近では安価(7、000〜3万円)で携帯できるコンパクト型メーターが数多く市販されている。1本でECとpHが測定できるメーター(2万5、000円程度)もある。
「コンパクトEC・pHメーター」また「硝酸イオンメーター」は、携帯型とはいえ、精密機器なので取扱いには十分な注意が必要である。
なお、本格的な分析を受けることが前提であれば、農家各自がおこなうリアルタイム分析では、土壌の電気伝導率(EC)とpHだけでも十分である。
ECとは、土壌中の塩類濃度を示す値であるが、その主体は硝酸イオンであるため、窒素肥料の残存量と見なしてもよい。
ECを試験紙で測定することは原理的にできないので、その測定にはECメーターを用いる。
土壌pHの測定には、試験紙のほかにpHメーターによる方法がある。試験紙より高価だが、長期間使えるので、ヘビーユーザーには都合がよい。
コンパクトECメーター「Twin cond」
コンパクトpHメーター「Twin pH」
コンパクト硝酸イオンメーター「Twin NO3-」
(株式会社 堀場製作所)
1. 土10gをビーカーなどの容器にとる。
2. 精製水を50mg加えてよく撹拌する。
3. 2で出来たけんだく液の上澄みをメーターに垂らして、EC、pHを測定する。
EC・pHを測定する際には、事前に付属品の標準溶液(ECは1種類、pHは1種類あるいは2種類)によりメーターの調整をする。これを怠ると、正確な測定ができない。
●株式会社 堀場製作所 カスタマーサポートセンター
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