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全国肥料連合会会長 山森 章二

一般社団法人
全国肥料商連合会
会長 山森 章二


会長挨拶

 暑中御見舞い申し上げます。初めに、7月28日熊本大地震により被災された方々には心よりお見舞い申し上げますと共に、当会会員・関係者で被災された先に早速頂いております支援金や様々なご支援に対し、この紙面をお借りして深謝申し上げます。また、日頃、会員の皆様と共に活動させて頂き、関係者の皆様にはご支援、ご指導を賜り、改めて御礼申し上げます。

 一つお知らせです。来る9月17日(木)、平河町の都市センターホテル(最寄りの駅は地下鉄永田町駅・麹町駅)にて、当会創立70周年記念式典並びに講演・祝賀会を行います。お蔭様で既に多数の方々から参加申し込みを頂いておりますが、まだ若干の枠がございますので関係者の方で参加ご希望の方はお問合せください。記念講演は衆議院議員中山泰秀様(自由民主党、大阪)に「(仮題)中東情勢の本質」のお題でお願いしております。政治家一家に生を受け経験を積まれ多くの苦難をも跳ね返されてきた中山様は、私が存じ上げる限り、日本の政界における中東問題の圧倒的な第一人者でいらっしゃり、中東問題に振り回されている当会創立70周年の年に、1米ドル札の裏の絵柄に象徴される根が深い問題の本質についての記憶に残るご講演を頂けるものと大いに期待しております。講演前の式典では、農林水産大臣・農林水産省農産局長・当会からの感謝状授与等を予定しております。懇親会には数名の現・前大臣、衆議院議員の方々にもご臨席頂きます。尚、本行事を行う為、毎年7月に行っている全国研修会は今年は一回お休みとさせて頂き、次は来年7月上旬に行う予定です。

 さて、今年前半の商系の最大の話題は、三菱商事さんの国内肥料事業のイチネンホールディングスさんへの譲渡でしょう。戦後長きに亘り商系肥料に携わってこられた三菱商事さんの退出は当会始め関係者に大きなショックを与えましたが、お蔭様でイチネンさんが引き継いでくださり、これまで三菱商事さんが担ってこられた当会での役割もイチネンさんに引き継いで頂けることとなりました。新しい時代の商系肥料のチャレンジを期待しています。

 次に、主には中東問題に起因する肥料原料価格の高騰を受け、春肥価格はそれなりの値上げとなりました。一時はもっと大きな値上げになるのかと危惧され、農水省も助成金の準備も検討していたようですが、本稿出稿の8月1日時点では動きがありません。主原料の一つである尿素の価格下落(戻り)などもあり、そこまでの値上げ幅にはならなかったということでしょうか。昨肥料年度は若干回復したかに見えた肥料出荷量でしたが、米価の下落もあり、今肥の反落が懸念されるので、数量確保に向けた種々工夫が必要となりましょう。

 例によって、ここからは独り言です。今、週刊誌などでは、備蓄米買い戻しに関して、米価の下落を好ましいと考える消費者重視派と一度上がった米価の下げ幅を極力抑えたい生産者重視派との政権内のやりとりが話題になっています。この議論が本当だとしたら違和感を覚えます。米不足が懸念され国民がパニックになりそうな緊急事態を有事に準ずる事態と考え備蓄米を放出して米の需給・価格を安定させることに成功したことは良かったと思いますが、本来備蓄米は予想もしなかった戦争のような突発的でたいへんな有事の際に使うものですから、これを他の何らかの事態に対処する為に一時的に使った場合は、極力早く補充しておくべきものと思います。今もっと大きな有事が起きたら、備蓄米は全く足りない状態です。そういう状態が1年も放置されています。今本当の有事が起きたらどうするのでしょう。消費者重視派・生産者重視派の両者の後悔の念は甚大というだけでは済まないことになります。本末転倒の議論はなるべく少なくして、使った備蓄米は粛々と補充すべきです。私は衆議院選挙前に、農水省は選挙後には直ちに粛々と補充を始めると思っていましたが、そうはなっていません。今からでも遅くはありません。消費者重視派と生産者重視派との駆け引きを横目に有意で優秀な官僚が予め決めている筈の手順で粛々と補充すべきです。これは多くの人の命に係わる話で、誰も後悔はしたくないと思います。

 最後なりましたが、尋常ではない猛暑が続く中、熊本大地震で被災された方々には一日も早い日常生活の回復をお祈りし、また、皆様には呉々もご自愛くださいますようお願い致しまして、暑中お見舞いのご挨拶とさせて頂きます。引続き当会に対するご指導、ご支援の程何卒宜しくお願い申し上げます。


一般社団法人 全国肥料商連合会
会長 山森 章二


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