※表中の脱脂大豆は、7-9月単味価格を反映させて頂いておりますので、10-12月改定内容とは異なります。

植物粕類

(1)菜種油粕
　u2020年6月末の在庫量39千トンから8月末の在庫量が44千トンと在庫数量は微増したがタイトな状況が続いている。 4-6月4.7%で推移していた飼料配合率は、需給状況を鑑みて7月では4.51%に調整されたと見られる。 10-12月菜種粕価格は大豆粕商談が約4,000円の上げとなったこと、タイトな需給環境を反映して 2,800円-3,000円上げで決定した。

(2)大豆粕
　 10-12月大豆粕商談は7-9月比より高値でスタートしたことにより7月の進捗は限定的となった。盆休み前の 成約価格は7-9月比1,000-1,500円高い水準であったが、盆休み以降は南米産旧穀在庫の在庫薄懸念や 中国による米国産原料大豆の大量買い付け、米国の乾燥した天候による作柄悪化懸念等の要因からシカゴ相場が 上昇した。また、中国国内飼料需要期に入ったことにより中国産の価格も上昇した。 結果として、10-12月大豆粕価格は約4,000円の値上がりとなった。

(3)脱脂糠
　8月末脱脂練在庫は5.2千トンとなり、一般的に適正在庫量と言われる6千トンを割る数量となっている。 キノコ向けの米糠需要が高まるシーズンとなり10-12月は脱脂糠、米糠共に需給タイトな状況となると予想される。 グルテンフィード等の他の糟糠類も強含む環境であったため10-12月価格改定は500円の上げ改定となった。

魚 粉

　10-12月の畜産用魚粉価格は5000円の下げ、水産用は相対の取り決めだが下げ方向となっている。 魚粉相場は、コロナ禍により影響が出ると思われていたペルーのアンチョビ漁が2020年前期の漁獲枠241万トンを96%消化する231万トンで仕上がったことや、国産玉に余剰感が出ていることから軟化した。

【ペルー】
　 前期の結果が良かったことから2020年後期も200万トン以上の漁獲枠になることが期待され中国向けの ショートセールが進んでいる。しかし、調査結果次第では想定を下回る漁獲枠となる可能性もあることから メーカーはショートセールを行う意向はあるものの、値段を下げての販売は考えておらず、魚粉相場は 今後、堅調に推移していくと思われる。

【チリ】
　チリでは、イワシ類漁が禁漁中であり、新規の魚粉生産がないことから新規オファーはほどんど出ていない。

【産地相場価格】
　

輸入数量(主要国)は中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーからの集計数量です。