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有機肥料懇話会(2022年12月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第685回)

2022年12月30日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
10-12月
1-3月
高+ 安-
(植物粕肥料)
※脱脂大豆
セミフレーク
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
117,200
115,400
1,800
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
94,100
93,000
1,100
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込渡
1t
当月
46,600
46,600
0
米糠
 
30kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
38,300
38,300
0
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
199,000
209,000
10,000
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
184,000
194,000
10,000
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月

※表中の脱脂大豆は、10-12月、1-3月の平均単価アップダウンを反映しておりますので単肥向けとは異なります。


【有機原料状況】


植物粕類

(1)菜種油粕
 2022年10-12月は¥2,000/tの値上げで決定しタイトな状況となっていたが、1-3月の価格改定は¥1,000-1,200/t程度の値下げで決定した。
 11月末菜種粕在庫量:49,876T(前年比77.6%)
 搾油は伸びず、相変わらず油の在庫は非常に重く、粕はタイトな状況。
 油の在庫が多いため搾油メーカーも菜種の搾油を思うように行えない状況が続いている。菜種粕の不足感が強いため飼料向け配合割合も4%を割ってくる可能性が強く、4-6月に向けても現物タイトな状態が続くと見ている。価格については大豆粕の市況次第であり、4-6月にかけて現時点では大きな値上がりは無いと見ているが、供給面は常に不安定な為、前広の手当が望まれる。

(2)大豆粕
 2022年10-12月は当初値を下げていたが、途中円安が一気に進み結果として7-9月対比¥3,000-3,500/tアップとなった。1-3月は飼料向け成約半ばころから円高に推移したこともあり、10-12月比¥1,500-1,800/t程度の値下げとなった。
 日々米国市況、南米での天候状況により大豆相場が大きく動いており、大豆粕価格も変動が大きい。
 中国のコロナの影響により、需要がどうなるかが大きなポイントとなると思われる。年明け現時点ではまだ4-6月の商売は進んでいないが、為替、フレートの動きに注視しながらの買付販売となってくる。

(3)脱脂糠
 2022年10-12月価格は脱脂糠¥2,300/t、生糠¥2,000/tの値上がりで決まっており9四半期連続での値上がりとなった。1-3月価格は脱脂糠、生糠共に据え置きにて決定し、久々に値上がりが抑えられる形となった。
 引き続き現物は余剰感無く飼料向けも制限している状況であるが、キノコ向け需要が弱かったことや、物価高対策として東京都・大阪府等が年明けから実施する低所得世帯向コメの現物支給政策により、糠の発生もある程度期待できるのではないかという見通しも出ている。
 余剰感は無いが、小麦価格が大きく値上がりしている中、米の価格は安定しており、消費者が消費に動いてくれれば引続き糠の発生も増え、原料確保となるので、先の動向は米の消費に依るところが大きいと思われる。


魚粉相場

 ペルーの2022年後期アンチョビ漁(中北部。漁獲枠228万3,000㌧。漁期は1月末まで)相場は強く推移している。1月10日時点で漁獲枠半分以上を消化しておりショートセールス分から更に$50/t程度上乗せし中国等へ販売されている。
 引き続き高値でのドル単価となっている。
 国内10-12月価格は畜産向け¥20,000/t程度の値上がり、肥料用は相対だが関東地区¥10,000/t、関西地区¥10,000-15,000/t程度の値上がりとなった。
 その後も国内生産量がタイトな状況は変わらず1-3月価格も畜産、肥料用共に¥10,000/tのアップとなっている。
 肥料用アラスカ魚骨の来シーズンオファーに関して具体的な価格はまだ聞こえてきていないが、ペルー相場の高止まりもありドル単価の下げは見込めそうもない。円高分でいくらか輸入単価が抑えられることに期待したいが、原料は相当タイトな状況が続くと見ている。

【産地相場価格】
 

ペルー スチーム 67%(ヒスタミン1,000) $1,760〜$1,810 FOB
ペルー スチーム 68%(ヒスタミン500) $1,810〜$1,860 FOB
チリ   68%(ヒスタミン500) $2,740〜$2,790 FOB
蒸製骨粉類

蒸製骨粉通関統計数量の推移
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2022年(令和4年)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
 
0
2021年(令和3年)
0
0
0
0
1
0
0
1
0
0
0
0
2
2020年(令和2年)
19
19
19
0
19
0
19
0
0
1
0
0
96
2019年(平成31年/令和元年)
0
19
0
0
0
19
0
0
19
0
19
0
76
2018年(平成30年)
0
0
0
0
0
0
0
0
19
0
0
0
19
2017年(平成29年)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2016年(平成28年)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2015年(平成27年)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2014年(平成26年)
1
37
0
0
0
55
0
0
70
50
0
0
213
2013年(平成25年)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
37
0
37
74
2012年(平成24年)
17
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
17
2011年(平成23年)
61
1
0
40
0
0
0
0
0
0
0
41
143
2010年(平成22年)
57
25
82
20
102
0
86
0
0
0
18
0
390
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
45
214
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887 
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

輸入数量(主要国)は中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーからの集計数量です。

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