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有機肥料懇話会(2023年3月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第686回)

2023年3月31日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
1-3月
4-6月
高+ 安-
(植物粕肥料)
※脱脂大豆
セミフレーク
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
115,400
115,400
0
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
93,000
93,000
0
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込渡
1t
当月
46,600
46,600
0
米糠
 
30kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
38,300
38,300
0
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
209,000
209,000
0
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
194,000
194,000
0
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
当月
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月

※表中の脱脂大豆は、1-3月、4-6月の平均単価アップダウンを反映しておりますので単肥向けとは異なります。


【有機原料状況】


植物粕類

(1)菜種油粕
 1-3月の価格改定は¥1,000-1,200/t程度の下げで決定した。
 その後引き続き粕の発生が少なく、飼料用配合率も4.0%を割ってくる状況にありタイト感が強い。

 2月末の菜種関連のデータは
 菜種粕生産量:90,419t 94.2%
 菜種粕在庫量:48,831t 98%
 菜種油生産量:65,521t 96.6%
 菜種油在庫量:43,611t 131.4%
 となっており相変わらず菜種油を搾油出来る環境になく、油在庫が非常に多い環境にある。

 4-6月価格は大豆粕相場と合わせて菜種粕も据え置きとなっているが、一部荷役料金や運送料金のコストアップ分値上りとなっているところもある。
 発生は厳しいが飼料用使用も鳥インフルエンザの影響で大きく減少しており、発生タイトではあるが使用量も思うように伸びず生産、販売共に苦しい展開となっている。
 引き続き採卵鶏不足で卵が大幅に不足している為、マヨネーズの生産への打撃が大きく菜種油の使用にも大きな影響を受けている。油の販売が進まないために引き続き搾油も限定されると見られている。
 肥料用袋物については、早めのオーダーでの対応が必要となっている。

(2)大豆粕
 1-3月は1,500-1,800/tの下げとなったが、その後アルゼンチンでの天候不順により、大豆クロップの大不調に陥り、相場は高騰して推移してきた。

 2月以降アルゼンチンでの天候回復の情報や中国産が安値で輸入、為替も一時の円安から円高傾向に推移したことから輸入価格は下げでの成約となった。
 最終的に輸入品大豆粕は平均@1,000/t程度の下げ、国産品は強含みであるが輸入品に引っ張られ据え置きで飼料用に成約している。

 結果的に4-6月の大豆粕価格は概ね据え置きでの決定となっている。
 その先は大きな下げもあると感じられていたが、3月末に再びシカゴ相場が連日高騰、為替も再び円安方向にシフトし値を戻しており、日々乱高下しながらの商売となる事が推測される。
 そのため現時点では7-9月の価格見通しを予測することは困難であるが、概ね横ばいでの価格となると見込んでいる。

(3)脱脂糠
 1-3月に続き4-6月も据え置きで決定している。

 1-2月までは飼料向け需要に対しての制限をしながらの受け渡しであったが、鳥インフルエンザの影響も出てきており、飼料用出荷が緩んできている感がある。
 また、3月は小売店の決算需要や関東では米を一部家庭に支援する動きもあり、精米需要が出てきて一時のような米糠のタイト感は多少緩んでいる。
 そのため当面は脱脂糠の手当てについては、今までよりスムーズに入手できる環境にあると思われる。

 7-9月に向けてもグルテンフィードの価格が落ち着いてくれば、久々に下げもあるのではないかとみている。


魚粉相場

 ペルーの2022年後期アンチョビ漁(中北部。漁獲枠228万3,000トン)の枠は終了し、現在は5月以降の枠の確認のため調査が進められている。
 既に一部ショートセールスが成されているようだが、価格はFOB$1900-1950/tと前期の高値を維持しての商売となっており、今後の枠数量次第で実際の商売環境が見えてくる為、注視していく必要がある。

 国内1-3月価格は畜産向け@10,000/t程度の値上がり、
 肥料用は一部相対だが@10,000/tのアップで商売されてきた。

 4-6月価格は国産原料タイト感は変わっていないが、畜産向け・肥料用共に据え置きでの商売となっている。
 為替の影響で輸入品の単価が多少抑えられているが国産品は変わらずタイトとなっている。

 肥料用アラスカ魚骨のAシーズン価格については、現地ドル単価アップ、為替円高を考慮し前期比に対しほぼ据え置きにて商売されている。

【産地相場価格】
 

ペルー スチーム 67%(ヒスタミン1,000) $1,760〜$1,810 FOB
ペルー スチーム 68%(ヒスタミン500) $1,810〜$1,860 FOB
チリ   68%(ヒスタミン500) $2,740〜$2,790 FOB
蒸製骨粉類

蒸製骨粉通関統計数量の推移
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2023年(令和5年)
0
0
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
0
2022年(令和4年)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
2021年(令和3年)
0
0
0
0
1
0
0
1
0
0
0
0
2
2020年(令和2年)
19
19
19
0
19
0
19
0
0
1
0
0
96
2019年(平成31年/令和元年)
0
19
0
0
0
19
0
0
19
0
19
0
76
2018年(平成30年)
0
0
0
0
0
0
0
0
19
0
0
0
19
2017年(平成29年)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2016年(平成28年)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2015年(平成27年)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2014年(平成26年)
1
37
0
0
0
55
0
0
70
50
0
0
213
2013年(平成25年)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
37
0
37
74
2012年(平成24年)
17
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
17
2011年(平成23年)
61
1
0
40
0
0
0
0
0
0
0
41
143
2010年(平成22年)
57
25
82
20
102
0
86
0
0
0
18
0
390
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
45
214
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887 
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

輸入数量(主要国)は中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーからの集計数量です。

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