業界展望

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有機肥料懇話会(4月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第617回)

平成21年4月30日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
前2月28日
当月4月30日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
79,500
85,500
+6,000
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
50,000
56,000
+6,000
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
31,800
27,800
−4,000
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
31,800
28,800
−3,000
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
p28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
 
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
85,000
85,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種油
 3月の油糧生産実績が発表されたが、菜種の搾油量は約179,500トンと前年同月比91.3%と引き続き大幅減の状況が続いている。菜種粕の在庫残は3月末で25,036トンと2月末よりは若干増えたものの引き続き厳しい在庫状況となっている。ゴールデンウイーク前後では大手搾油メーカーの定期修理が行われ、飼料向けの菜種粕デリバリーは綱渡り状態となっている。一方肥料向けの出荷は、原料バラ出荷は閑散としているが、単肥向けの袋物のオーダーは増えており、袋詰め作業が間に合わず順番待ちの状態となっている。今後は飼料向けの配合率が若干落ちること、また中国品の入船もあり徐々に受渡しは落ち着いてくるものと思われる。

(2)大豆粕
 3月の大豆搾油量は約220,700トンと前年同月に比べ10,000以上搾油減となっている。大豆粕の在庫残は61,387トンと前月末と比べ4,000トン増えた。しかしこのところ輸入を含めた大豆粕のトータル残は軒並み少なくなっており、場所によっては菜種粕以上に厳しいデリバリーとなっているところもあるようだ。大豆粕の7-9月商売は既に4-6月平均価格より高いレベルでスタートをきった。
 しかし新型インフルエンザの拡大次第では、少なからずシカゴ相場に影響及ぼすものと思われ、今後の情勢が気になるところである。5月の単月価格は4月比@1,500アップとなった。

(3)脱脂米糠
 脱脂糠の4-6月価格は関東が1-3月比@4,000ダウン、その他の地域は@2,500のダウンとなった。値決め同様地域間では若干の需給状況も違うようであるが、全体的には幾分荷余り感がある。
 しかし価格が下がった事で飼料向けの使用増が予想されること、また水産向けの需要が徐々に増えてくるものと思われ、すぐに需給は改善されるものと思われる。

魚粕・魚粉末類

1.現状
 植物由来の蛋白原料の値動きを見て動物蛋白も動く中で、アルゼンチンのストライキによる穀物市場の上伸の影響を受け、魚粉の価格も上がってきている。また、今回の漁で約350万MTの水揚げ予定で、約80万MTの魚粉が生産される。魚粉のサプライヤーは、今日までに40〜45万MTの売り成約を積み上げており、 残りは30万MT前後となっている。最近は中国の買いが頻繁に入り、その動きに釣られ、相場も比例するように上昇。中国は2009年用のため、3月末までに50万MTを手当てしている。

グレード
FOB価格レンジ
フレームドライ
65%
$880-890
67%H1000
$890-910
スチームドライ
65%
$930-950
67%H1000
$950-960

2.今後の動向
 ペルー産魚粉の値段が急激に上がる気配は無いが、一定のレンジ($100-150)で行ったり来たりしている膠着状態。
 他国の買い付けが細る中、中国の買い付けが動向により大きく左右される展開。中国だけで積極的に動いて高値で買い付けているが、一方でアメリカはメンヘイデンを自国で消費しきれなく、輸出に回している。メキシコ産魚粉も出回っているが、市場に与えるインパクトは少ない。現在の所、弱い材料も強い材料も特にないので、現在の価格水準の維持と見る。

蒸製骨粉類

 動物質有機原料(フェザーミール、チキンミール等々)は生産能力は変わってはいないが、この連休で5月は若干の生産量の落ち込みはある。
 蒸製皮革粉の価格に付いては韓国産は変わらず、台湾産も変わらないがTHCの値上げを通告して来た船会社もある。¥11,000/VAN→¥24,200/VAN)両国からの輸入数量(1〜4月)は、昨年に比べ半分以下である。

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2009年(平成21年)
13
12
20
45
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

(注)上表の2002年1月〜2009年3月までの実績数量は、特殊肥料の骨灰である。

蒸製皮革粉
 上記の通りです。
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