業界展望

統計情報

  • 業界展望トップへ
  • 前へ
  • 次へ


有機肥料懇話会(4月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第629回)

平成23年4月30日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
 前12月31日 
当月2月28日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
84,000
84,000
不変
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
56,000
56,000
不変
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
28,800
28,800
不変
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
85,000
85,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種粕
 3月の菜種搾油量は、関東の搾油メーカーが今回地震の直接の影響、または輪番停電の影響を受けた事で181,186トンと前年比で88%の大幅減となった。当然粕の発生も大幅に減っており、3月末の在庫は前月より約12,000トン少ない35,220トンとなった。関東地区では地震直後は飼料、肥料共に受渡しが制限され、飼料向けの配合率も落とさざるを得ない状況となっていた。4月に入ってからは徐々に回復、現状では通常の受渡しが出来ており、使用量もほぼ地震前のレベルまで戻っているものと思われる。ただ今後の需給については、供給面での搾油メーカーの油の出荷状況、また需要面では原発問題を含めた震災が、今後の飼肥料の出荷にどのような影響を及ぼすか見当が付かない中、非常に予想しにくい状況となっている。

(2)大豆粕
 3月の大豆搾油量は、菜種搾油同様地震の影響を受けた事で、前年比83.6%の184,772トンと大幅に少なくなっている。粕の在庫は前月に比べ約5,200トン減の68,962トンとなっている。地震直後、飼料団地のある鹿島地区では菜種粕同様受渡しが懸念されたが、インド産を主体に輸入玉の在庫があった事で、何とか繋がったようだ。大豆粕の需給は今回地震の被災地城は別として、全国的には相変わらずインド産を主体とした輸入玉の入船が続いており、在庫も増えている。今後の需給についても、地震の影響が見通せない中ではあるものの、しばらくは緩い状況が続くと思われる。単月価格は4月、5月共に据え置きとなっている。

(3)脱脂米糠
 震災前から全国的に在庫の多かった脱脂糠は、震災後は更に米のとう精が増え、各搾抽メーカーは更に手持ち在庫が増えている。ただ関東地区では飼料向けの使用量が増え始めており、幾分解消に向かっている。今後水産向けの需要が若干増えてくる事が予想されるが、しばらく現状の需給が続くものと思われる。

魚粕・魚粉末類

Fish meal 4月レポート

4月末の魚粉価格
Fish meal(Peru)67% H1,000
:$1,420/MT FOB
Fish meal(Peru)65%
:$1,320/MT FOB
Fish meal(India)65%
:$1,320/MT FOB
Fish meal(India)58%
:$1,210/MT FOB

ペルー状況
 ペルーでは4月末時点で137万トンが水揚げされており、今期漁獲砕の367.5万トンに対し、37%の進捗である。
安定的に1日平均55MT程水揚げされているが、北部では若年魚の混獲率が高いことから、4/5より特定の水域でMINIBANが実施されている。一方、ペルー中央部では解禁以降順鯛に水揚げされ、若年魚の割合も10%以下で推移し禁漁は公表されていない。ペルー南部では4月中句以降水揚げは報告されていないが、4/24時点の総漁獲量は37.1万トンで漁獲枠の92%を消化している。

マーケット情報
 今シーズンで生産されると見込まれている魚粉生亜量の50%(合計40万トン)が4月末時点で成約された。多くの契約のグレードは SUPER PRIME, Prime Fishmea1である。しかし、生産魚粉の品質が、良くなく水産グレードのショートポジションはなかなか解消していない。今後中国のシーズンが本格化し魚粉使用量が増加すると考えられるが、チリもペルーもSuper Prime品質の輸出できる数量は限られてくると予想され、Super Primeの品質とStandardの価格が$200程度開く可能性がある。

中国の魚粉玉もち試算
 {(港頭在庫(17,3万トン) + 2010年度Bシーズン契約分(4万トン) + 2011年度Aシーズン契約分(約15万トン)}÷(7)月間引取り数量(約7.5万トン/月) = 8月下までの玉持ち
 夏季の魚粉使用量増加を前に、中国の港頭在庫は上昇している。また、4月の港からの引き取り数量は12,5万トンであり、次第に引き取り数量は増加してきている。

蒸製骨粉類

国内の動物質有機原料(フェザーミール・ポークチキンミ一ル等々)に付いては、価格は据え置きなるも、震災の影響で原料不足。5月以降タイトになることは確実。
韓国産の蒸製皮革粉に付いては、1メーカーが設備の変更をし、その施設の確認の為、動検・消費安全センターから各1人ずつ5月の連休明けに訪韓予定。価格に付いては原料・燃料(原油)のアップにより再度値上げ要請があるかも?

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2011年(平成23年)
61
0
0
0
61
2010年(平成22年)
57
25
82
20
102
0
86
0
0
0
18
0
390
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
45
214
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

(注)上表の2002年1月〜2011年3月までの実績数量は、特殊肥料の骨灰である。

蒸製皮革粉
 上記の通りです。
上へ
  • 業界展望トップへ
  • 前へ
  • 次へ