業界展望

統計情報

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有機肥料懇話会(4月)
全肥商連東京都部会東京市場有機肥料標準相場(第641回)

平成25年4月30日


銘柄
成分
荷姿
受渡場所
単位
限月
価格(円)
 前2月28日 
当月4月30日
高+ 安-
(植物粕肥料)
脱脂大豆
1級品フレーク
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
92,000
99,000
+7,000
菜種油粕
N5.3 P2 K1
20kg紙袋
関東持込
1t
当月
64,500
69,500
+5,000
脱脂米糠
 
20kgPP袋
関東持込
1t
当月
31,800
33,800
+2,000
米糠
 
30kg紙袋
関東持込
1t
当月
30,300
31,300
+1,000
(魚粕肥料)
肥料用魚粕
N7・P7
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
103,000
103,000
不変
肥料用魚粉末類
N7・P6
20kg紙袋
関東持込渡
1t
当月
98,000
98,000
不変
(動物粕肥料)
蒸製骨粉(国産)
N3.5 P21
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
93,000
93,000
不変
蒸製骨粒(輸入)
N3.5 P21
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
脱膠骨粉
P28
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製てい角粉
N13
原袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
蒸製皮革粉
N12
25kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
乾血粉
N12
20kg紙袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
肉骨粉
N6・P10
20kgPP袋
港頭倉庫渡
1t
当月
相場不建
相場不建
豚肉粕(国産)
N10
500Kgフレコン袋
工場渡
 
 
103,000
103,000
不変
フェザーミール
N12
500Kgフレコン袋
工場渡
1t
当月
88,000
88,000
不変
カニガラ粉末
N4・P2
20kgPP袋
戸前
1t
当月
90,000
90,000
不変

市 況


植物油粕類

(1)菜種粕
 3月の搾油実績が農水省より発表された。3月の菜種粕の生産量は118,359tで、2月の99,536tと比較し18,823t増産しているにも拘らず、菜種粕のクラッシャー在庫は2月末40,782tに対し3月末30,794tと大幅に減少した。要因は、1.依然高い飼料向け菜種粕の配合率(4.9%)、2.円安による輸入菜種粕の輸入量の減少、3.肥料の需要期による出荷増等が挙げられる。
 5月に入ってからは、6月以降の新肥料年度の値上げに対し、一部の肥料メーカーで仮需がおきており、原料用菜種粕の引取りが活発になり一層の品薄状態になってきている。
 さらにクラッシャーによると菜種より大豆の搾油採算が良くなってきているとの事で、菜種の搾油量を落とすと言われており、一層受渡面で苦慮することとなると推測する。
 価格的には、4-6月は1-3月比\5,000/t値上げとなった。

(2)大豆粕
 3月末在庫は45,892tで1月末在庫66,952tより大幅に減少した。採算の悪い大豆油の搾油を抑えた為、1-3月の大豆粕の生産量は対前年同時期の92%まで落としていた為である。しかしながら、直近では大豆油の搾油採算がよくなってきているようで、菜種油の搾油を落とし、大豆油の搾油を増やす為、大豆粕の在庫は回復傾向になると思われる。

(3)脱脂米糠
 春になりキノコ需要が落ち着いた事により、原料の生糠の状況も若干の余裕が出てきた様子である。逼迫していた脱脂糠の供給は、6月頃までは小康状態が続くと思われる。7月以降は新米が出るまでは端境期の為、生糠の集荷が落ちるので注意が必要と思われる。価格的には関東は4-6月脱脂糠\2,000/t、生糠\1,000/tの値上げとなった。

魚粕・魚粉末類

Fish meal レポート

2月末の魚粉価格
Fish meal(Peru)67% H1,000
:$2,150/MT FOB
Fish meal(Peru)65%
:$2,190/MT FOB

ペルー状況
 5月17日(金)よりペルー北部・中央部の漁獲が開始(解禁)された。
このAシーズン漁獲枠はIFFO会議前の予想120万t〜150万tを大きく上回り205万t。

マーケット情報
 ショートセールスにて、中国を主体にアジア向け4万トン新規成約済み、販売累計数5万トンに達した。魚粉生産見込み47万トンの総量のうち11%が消化された。
 当初の予想に比し漁獲枠の増加が僅かながらではあるが相場の軟化に影響を与えたため、中国の引き合いが強まったと思われる。
 今後の漁においては若年魚の混獲が懸念され、世界市場からみると絶対的に生産量が少なく、需給のタイト感は全く解消されていない。そのため各魚粉メーカーは小幅な値下げ程歴に応ずるのみで、かつての様な魚粉価格の急落は想定しづらい。
 今期の漁は7月末予定されるが、例年通り7月の時化が懸念されるため、6月末までに消化されると思われる。

蒸製骨粉類

 国内の動物質有機原料に付いては価格・生産状況ともに大きな変動なし。韓国産・台湾産の蒸製皮革粉については、品質の相場に大きな変動はないが、ここまで円安が進んでいくと価格への影響が出てくることは間違いない。

蒸製骨粉の月別輸入数量の推移(通関統計)
輸入数量(主要国)MT
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
2013年(平成25年)
0
0
0
0
2012年(平成24年)
17
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
17
2011年(平成23年)
61
1
0
40
0
0
0
0
0
0
0
41
143
2010年(平成22年)
57
25
82
20
102
0
86
0
0
0
18
0
390
2009年(平成21年)
13
12
20
25
11
0
0
12
0
12
64
45
214
2008年(平成20年)
134
96
87
117
111
0
54
26
98
126
0
1
850
2007年(平成19年)
254
69
242
106
60
47
76
99
231
158
160
1,849
3,351
2006年(平成18年)
227
163
84
82
265
165
199
140
188
127
48
62
1,750
2005年(平成17年)
192
271
170
122
267
152
162
157
87
211
112
202
2,105
2004年(平成16年)
484
345
260
210
421
442
389
595
298
572
380
595
4,991
2003年(平成15年)
189
268
160
350
450
338
310
420
333
367
374
328
3,887
2002年(平成14年)
175
666
429
558
610
488
707
876
642
372
505
386
6,414

輸入数量(主要国)は中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーからの集計数量です。

蒸製皮革粉
 上記の通りです。
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