植物粕類

(1)菜種粕
　11月の搾油実績が農林水産省より発表された。菜種粕の生産量は127,175tで10月の生産量より約25,000t多く発生した。11月はお歳暮シーズンを迎え例年搾油量は増加する。
　昨年の11月の129,663tと比較して若干少ない程度であった。菜種粕の月末在庫も56,172tと増加し、今年2回目の5万トン台となった。この時期より新穀の搾油が始まり油の歩留まりが上がった為、粕の歩留まりが約１％落ちている。一旦は増えた月末在庫ではあるが、これから春肥のシーズン定期修理による減産、さらには消費税値上げに対する先取りも予想されることから2-3月は受渡面に不安がある。価格的には10-12月に対し肥料用菜種粕は据置となった。

(2)大豆粕
　11月の大豆粕の生産は10月の133,393tに対し119,339tと約14,000tの減産となった。価格的には10-12月に対して1-3月は飼料用で平均据え置きとなった。

(3)脱脂米糠
　好調な飼料向けの出荷と、本格的きのこシーズンを迎え、生糠・脱脂糠ともに非常にタイトとなっている。各米油メーカーは飼料用バラ出荷のトラック等の積載量を抑えて出荷をしている。価格的には10-12月から1-3月は東北以外は\1,000/t値上げ、東北はトラック台数、運転手不足に対する輸送車確保と燃料費高騰分として\500/tを加算した\1,500t値上げとなった。

魚粕・魚粉末類

Fish meal　レポート

1月第01週の魚粉価格

Fish meal（Peru）67％ H1,000

：USD 1,500-1,520 FOB

Fish meal（Peru）65％

：USD 1,380-1,410 FOB

Fish meal（Chile）68％ H500

：USD 2,200-2,300 FOB

ペルー
　ペルー北部・中央部の漁は、既に漁獲枠を獲り終わった魚船も出てきている為、水揚げ高は減少しております。230.4万トンの魚獲枠に対して1月12日時点で221.3万トン(96％の進捗)となっており、1月末までには残り約9万トン獲り切ると推測されます。

チリ
　チリ全域においてイワシ類漁が禁漁中の為、イワシ類以外の魚種を主体とした水揚げがあるものの水揚げ量は低調に推移しております。

マーケット情報
　ペルーは第01週で約1万トン中国を含むアジア各国及びヨーロッパ向けに新規成約がなされた模様。魚粉生産見込み量53万トンに対し約87％の46万トン程度と推測します。チリは禁漁の為、新規オファはほとんど出ていない模様。中国の在庫量は52週から0.1万トン減少し約12.8万トンで推移しております。

蒸製骨粉類

　国内の動物質有機原料（フェザーミール・ポークチキンミール等）については、価格に変動はない。
　韓国産・台湾産の皮粉については、大きな相場の変動はないが、円安の影響で日本国内での販売価格は上昇傾向に進むと思われる。

輸入数量(主要国)は中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーからの集計数量です。

蒸製皮革粉