※表中の脱脂大豆は、10-12月単味価格を反映させて頂いておりますので、1-3月改定内容とは異なります。

植物粕類

(1)菜種油粕
　2021年11月末の搾油メーカー在庫量は64千トンとやや余剰感のある在庫数量となっている。
　菜種粕の需要は回収油の輸出増に伴う飼料油脂不足を受け10-12月、1-3月ともに飼料配合率は減少見通しとなっている。カナダの不作により菜種シードが暴騰したことにより搾油採算は菜種より大豆の方が良くなっていることから大豆油へ需要がシフトすることが予想される。1-3月の菜種粕需給は問題ないものと予想されるが菜種油から他の油への切り替えが進んだ場合、4-6月の需給は大きく変わってくる可能性があります。1-3月菜種粕の価格は大豆粕商談が約4,000円の上げとなったことから2,800円の上げとなった。

(2)大豆粕
　1-3月大豆粕商談は9月末のUSDAの発表による期末在庫や生産量の予想平均を上回り相場下落となったものの、ベーシスの上昇と為替の円安により10-12月対比では値上がりのため遅めのスタートとなった。
　シカゴ大豆粕相場は原油相場の影響や10月のUSDA発表等の要因を受け、上げ下げが起きつつ推移していたものの、11月のUSDAの発表では生産量の上方修正予想がされていたところ予想に反して下方修正、期末在庫も事前予想を下回る内容となり相場は高騰した。結果として最終的な仕上がりは10-12月対比約4,000円の上げとなった。

(3)脱脂糠
　2021年11月末の脱脂糠在庫数量は4.2千トンとなり、適正在庫と言われる6千トンを下回った数量となっている。米の消費減による原料生糠の発生減と、堅調な飼料需要は続いており脱脂糠の需給はタイトな状況が続いている。1-3月改定はタイトな需給状況と他糟糠類も強含みな環境を受け、脱脂糠1,800円・生糠1,000円の上げとなった。

魚 粉

　ペルーの2021年後期のアンチョビ漁は漁獲枠204.7万トンに対して12月20時点で171万トンとなり、約84％の進捗となっている。中国向けを中心とした既成約は魚粉ベースで40-41万トン近くまで進み、既成約数量が漁獲総量を超えるショートセールスになっている。堅調な価格推移をしていた魚粉ですが成約が一気に進んだことで満枠の漁獲が達成されても残りの魚粉量は5万トン程度となるため相場反転となる可能性もある。
　1-3月の魚粉価格は畜産据置となったが、水産用は海外魚粉相場の上昇やフレート高、円安等の要因を受け7,000円上げで決定した。

【産地相場価格】
　

輸入数量(主要国)は中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーからの集計数量です。